日本の官職

日本史用語の基礎知識

知太政官事【天武天皇皇統における皇親政治の要】

知太政官事について【表記】知太政官事【読み】ちだじょうかんじ知太政官事とは奈良時代に設置された令外官。この職に就任しているのは、天武天皇皇統の皇親4人に限定されており、天武天皇系の皇子(親王・王)に拠り政務を統括した上で、政治の安定を目的と...
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御史大夫【天智天皇が設置した官職】

御史大夫について【表記】御史大夫【読み】ぎょしたいふ御史大夫とは古代。天智天皇の朝廷で制定された官職。左右大臣に次ぐ官職であった。制定されたのは天智天皇10(671)年正月5日、大友皇子が太政大臣に任命され、続いて左大臣に蘇我赤兄、右大臣に...
あ~お

大連【大臣と並び大王(天皇)を輔弼した伴造】

大連について【表記】大連【読み】おおむらじ大連とは【時代】古代ヤマト王権(大和朝廷)における上位の豪族の称号。「大臣」と並び政治に参画した。「大連」の設置時期については、『日本書紀』の「垂仁天皇紀」には、『天皇、物部十千根大連に勅して曰はく...
あ~お

大臣【古代ヤマト王権(大和朝廷)の執政豪族】

大臣について【表記】大臣【読み】おおおみ【時代】古代大臣とは大和朝廷における最上位の豪族の称号。「大連」と並び政治に参画した。『日本書紀』によると成務天皇3(133)年に、武内宿禰が「大臣」に任命されたのが最初とされる。『武内宿禰を以て、大...
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中宮職【藤原氏の思惑に翻弄された令制官】

中宮職について【表記】中宮職【読み】ちゅうぐうしき【国風読み】なかのみやのつかさ中宮職とは中務省被管の官職(大職)。中宮職の職掌天皇の正妻である皇后に関わる諸事に携わる令制官。後宮内における事務管理業務を担当。また、皇后に臣下の言葉を奏上し...
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伴造【大王(天皇)にオトモで徹底ご奉仕した豪族!】

伴造について【表記】伴造【読み】とものみやつこ伴造とは【時代】古代大王(天皇)の下で、世襲的職能集団である「品部(ともべ)」を隷属下に置いて管理統括し、それぞれの職能を以って、ヤマト王権(大和朝廷)内の諸職や技術的職務に奉仕した豪族のこと。...
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内侍司【天皇側室・東宮妃への登竜門となった女性官職】

後宮十二司の「内侍司」についての解説。
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弾正台【役人の罪を糺す番人】

弾正台について【表記】弾正台【読み】だんじょうだい【国風読み】ただすのつかさ弾正台とは令制八省のひとつ。官人の綱紀粛正、非違の摘発等を担当。巡察弾正が監察したのは、宮城内の宮門外(宮門内は中務省内礼司の担当)と宮城外の京内(京外は太政官巡察...
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神祇官【神の番人】

神祇官について【表記】神祇官【読み】じんぎかん【国風読み】かみのつかさ神祇官とは律令体制下の官職で、二官のひとつ。「職員令(『養老律令』)」によって規定された官司。天神地祇(天つ神、国つ神)の祭祀、祝部や神戸の名籍、日本各地の官社の管理、大...
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二官八省【律令制下の国家組織!】

二官八省について【表記】二官八省【読み】にかんはっしょう二官八省とは天皇中心の古代中央集権体制を構成する官人組織のこと。隋が中国大陸において巨大な統一国家を完成させ、続いて、唐が「律令」を制定し文明国家として国際的大国となった。そこで、中国...