散位 日本史用語の基礎知識 2019.09.12 目次1 散位について1.1 散位とは 散位について 【表記】 散位 【読み】 さんい(さんに) 散位とは 律令体制下、官位を有するものの官職を持たない官人のこと。 散位となる場合は、官職を解任されたり、病気のために官職を辞した場合等がある。 五位以上で散位の官人は、散位寮(式部省下の機関で、後に式部省本体に統合される)に属した。六位以下で散位の官人は、京にいる者は散位寮に属し、地方にいる者は国衙に属した。 散位寮散位寮について【表記】散位寮【読み】さんいりょう(さんにりょう)散位寮とは式部省被管の官司(小寮)。散位の名帳、諸国の朝集使の上日を管掌する官司。在京している散位の文官武官は共に、散位寮に登録され、六位以下の官人は、分番で散位寮に出仕した上... 式部省【文官人事の番人】式部省について【表記】式部省【読み】しきぶしょう【国風読み】のりのつかさ式部省とは令制八省のひとつ。内外の文官人事、教育養成、論功行賞等を担当。式部省の職掌式部卿の職掌は、文官の叙任の名簿、諸官司からの考文を校定し太政官へ送付、叙任に関する... ただし、武官の散位は、行事等の時には、兵部省に属した。 兵部省【文民統制の番人】兵部省について【表記】兵部省【読み】ひょうぶしょう【国風読み】つわもののつかさ兵部省とは令制八省のひとつ。内外武官の人事、全国に配備された兵員や兵器の管理、及び、全国各地の軍事施設の管理等を担当。兵部省の職掌兵部卿の職掌は、内外の武官の考選...