殿司

殿司について

【表記】 殿司
【読み】 とのもりのつかさ(でんし)

殿司とは

律令体制下の官職で、後宮十二司のひとつ。

「後宮職員令(『養老律令』)」によって規定された官司。
輿繖、膏、沐、灯湯、火燭、薪炭に関することを司る職。

輿繖とは行啓の際の乗り物のこと。

「とのもつかさ」とも読まれる。

灯火等の管理業務を行い、男官である宮内省主殿寮と共に、職務を担当したとされる。

殿司における役職と職務内容

尚殿(准従六位)1名。
輿繖、膏、沐、灯湯、火燭、薪炭に関することを担当。

典殿(准従八位)2名。
尚殿に同じ。

女孺6名。
一般業務。