掃司

掃司について

【表記】 掃司
【読み】 かにもりのつかさ(そうし)

掃司とは

律令体制下の官職で、後宮十二司のひとつ。

「後宮職員令(『養老律令』)」によって規定された官司。
宮中で行なわれる諸行事に際して、その準備設営(牀席、灑掃、鋪設等)に関することを司る職。

牀とは「床(背もたれの無い木製椅子)」のこと。
席とは「筵(むしろ)」のこと。

掃司における役職と、その仕事の内容は以下の通り

尚掃(准従七位)1名。
宮中行事の準備を担当。

典掃(准従八位)2名。
尚掃に同じ。

女孺10名。
一般業務。

平安時代以降の掃司

奈良時代には、この掃司の地位は比較的高かったが、平安時代になると、後宮十二司の中では、最下位級の扱いとなった。