忌寸について
【表記】 | 忌寸 |
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【読み】 | いみき |
忌寸とは
姓の一種。
「伊美吉」とも書かれる。
天武天皇14(685)年に実施された『八色の姓』によって、「忌寸」姓は、氏姓制度下において第4位の姓として位置付けられることになる。
旧「直」姓や、旧「造」姓、旧「首」姓等に与えられた姓で、畿内の国造系氏族や渡来系帰氏族が多い。
旧「直」姓とは
大倭氏・凡川内氏・山背氏・倭漢氏 等
旧「造」姓とは
秦氏・漢氏 等
旧「首」姓とは
書氏 等
来系帰化氏族と「忌寸」姓
その後、国造系氏族には「宿禰」姓が与えられるようになると、「忌寸」姓は、秦氏や漢氏のような渡来系帰化氏族の姓として使われ認知されるようになる。
忌寸の年表
<天武天皇14(685)年>
6月20日、「忌寸」姓を下賜。
<天平宝字3(759)年>
10月8日、表記が「忌寸」に統一される。
<延暦3(784)年>
12月18日、秦足長、長岡京造営の功績を顕彰され22階級特進を果たす。