書司

書司について

【表記】 書司
【読み】 ふみのつかさ(しょし)

書司とは

律令体制下の官職で、後宮十二司のひとつ。

「後宮職員令(『養老律令』)」によって規定された官司。
中務省の管轄下に置かれていた。内典や経籍の保管、紙、墨、筆、几案の管理、さらに管弦楽器の管理等に関して司る職。

内典とは「仏典」のこと。
経籍とは「儒教の書物」のこと。

書司における役職と職務内容

尚書(准従六位)1名。
内典や経籍の保管、紙、墨、筆、几案の管理、さらに管弦楽器の管理等を担当。

典書(准従八位)2名。
尚書に同じ。

女嬬6名。
一般業務。

平安時代以降の書司

平安時代に入ると、楽器の管理業務が主となる。