弾正台について
【表記】 | 弾正台 |
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【読み】 | だんじょうだい |
【国風読み】 | ただすのつかさ |
弾正台とは
令制八省のひとつ。
官人の綱紀粛正、非違の摘発等を担当。
巡察弾正が監察したのは、宮城内の宮門外(宮門内は中務省内礼司の担当)と宮城外の京内(京外は太政官巡察使の担当)であった。この巡察弾正は、定員の減少が随時図られ、最終的には、4名となった。
淳仁天皇の官制改革で、弾正尹は、従三位相当に引き上げられる。また、嵯峨天皇の改革で、弾正弼は、弾正大弼(従四位下)と弾正少弼に分けられる。
弾正台の系譜
弾正台が設置される以前は、天武天皇朝の糺職大夫等が該当したと考えられる。
弾正台の組織
《官制略図》 ┏神祇官 ┃ 天皇━┫ ┃ ┣太政官┳中務省 ┃ ┣式部省 ┃ ┣治部省 ┃ ┣民部省 ┃ ┣兵部省 ┃ ┣刑部省 ┃ ┣大蔵省 ┃ ┗宮内省 ┃ ┣弾正台 ┣衛門府 ┣左衛士府 ┣右衛士府 ┣左兵衛府 ┗右兵衛府
弾正台の役職
《役職》 尹(従四位上)1名 弼(正五位下)1名 大忠(正六位上)1名 少忠(従六位下)2名 大疏(正七位上)1名 少疏(正八位上)1名 巡察弾正(正七位下)10名 史生 6名 使部 40名 直丁 2名
※ 官位は相当
著名な弾正台の役人
松永久秀が弾正少弼、織田信長が弾正忠等に就いていたことでも知られる官職である。
(『松永久秀像』高槻市立しろあと歴史館所蔵 Wikimedia Commons)
(『織田信長像(部分)』長興寺所蔵 Wikimedia Commons)