UFOについての小ネタ
【時代】 | 平安時代 |
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平安京にUFO出現
雅なイメージのある平安京をUFOが襲来した!
そんな事実があったとしたら、あなたは信じられるだろうか?
承和6(839)年夏の真夜中に事件は発生した。
突如、赤色に光る飛行体が平安京の鬼門上空に出現したのである。
平安京に出現したUFOの大きさ
その赤色に光る飛行体の大きさは、方40丈であったと言う。
『是夜。有赤和氣。方四十丈。從坤方來』
(『續日本後紀』国立国会図書館デジタルコレクション)
「方40丈」と言う大きさは、メートルに換算すると、約120メートルの巨大さとなる。
分かりやすい例えで言うと、甲子園球場のホームベースからセンター方向の外野フェンスぐらいまでの大きさの物体である。
方40丈であるから、飛行体の大きさそのものが、甲子園球場のフェアグランドの大きさと、ほぼ同規模であったと考えても差し支えない。
紫宸殿を威圧するUFO
それほどの巨大な謎の飛行隊は、鬼門方向から、そのまま平安宮域へ進み、紫宸殿上空まで飛来!
『至紫宸殿之上』
(『續日本後紀』国立国会図書館デジタルコレクション)
そして、地上20丈の高さで停止した。
停止した高度は、これもメートル換算すると、平安宮の直上約60メートルであった。
ビルの高さだと20階建てほどのビルの高さになる。
その飛行体は、篝火のように煌々と平安宮一帯を照らしたと言う。
『光如炬火』
(『續日本後紀』国立国会図書館デジタルコレクション)
やがて、しばらくして忽然と消えた。
『須臾而滅』
(『續日本後紀』国立国会図書館デジタルコレクション)
平安京に現れたUFOの正体とは
これは、日本の正史『続日本後紀』が伝える出来事である。
『続日本後紀』中には、この謎の発光飛行物体に関しての逸話や物語等一切の記述が無い。
ただ、発光飛行物体が出現したと言う現象のみを記していることから考えて、実際に発生した史実と考えられる。
21世紀に入り、米軍が未確認飛行物体の存在を公に認めたことが話題になった。
もっとも米国の国防総省では、UFOのことを「UAP(=未確認航空現象・未確認空中現象)」と呼称しており、それが所謂、宇宙人が搭乗した飛行物体や他の惑星から送り込まれた飛行物体とは限定していない。
では、9世紀に平安京上空に突如飛来し、朝廷を威圧すると言う「意志」を持ったかのような行動を取った発光飛行物体はどうだろう?
プラズマ発光のような自然現象とは少し違うようにも思われる。
実は、この事件が発生した承和6(839)年と同時期(815年とも852年とも)にフランスのリヨンでは、真偽は不明であるが、空中に出現し着陸した飛行物体から謎の生命体に拉致された4人の村人が解放される事件が起こったとされている。
あるいは…
信じるか信じないかは、あなた次第。